年をとっても、病気にかかっても人間は死ぬものよ。

「年寄りは 早く死ぬのが 皆のため」とか「70才以上の老人の医療はQOLを重視するべきで、延命のための医療は不要だ」と思い込んでいる周爺なので、医療関係のニュースを見ているとどうも理解に苦しむことが多いのです。
私ならこんなことをして欲しくないとの立場で「救急病院たらい回し」(たらい回しとは嫌な表現です。)の報道をみると、
昨年、一昨年はナニガナンデモ医者が悪い、だったし最近は医師不足とそうさせた制度が悪いと相場がきまっているようです。テレビのキー局や全国紙は、こうしていれば無難だと考えているのでしょう。
不思議ですねえ、患者側にスポットを当てていませんねえ。
 
と、ここまで入力した後冷たい雨の中ダイスケのサンポとかナンヤカンヤで数時間たって、また続きです。
 
アメリカ政府のご主人様(ご主人様のアメリカ政府に非ず)のご意向に沿うとしたのでしょうか、健康保健制度が国民に提供している質を伏せて専ら赤字ばかりを言い立てて医療制度全体を「誰のための医療制度なんやねん」の方向へ進めたのは、自民党をぶっ壊すと宣言しながら潰し損ねた政権からでしたなあ。
その政権の方向が間違っているために起きた事件が福島の大野病院事件だった、と思っています。
その大野病院事件以後、現場のドクター達のブログを彼方此方と読ませてもらうようになってから、マスコミの医療報道を見聞きするとマスゴミと言われても仕方が無いなあと思うようになりました。
一昨昨年あたりにはドクター達のブログでは日本の医療崩壊医師不足が取り上げられていたのですが、「福祉と平和」を看板にしていた(?)宗教絡みの政党の国会議員が某テレビ番組で発言の主旨は、
「日本で医師は不足していない。医師が大都会に偏在しているだけだ。」
呆気にとられて見ていたのですが、かの先生をテレビでそれ以後お見掛けしていません。(私がテレビ離れをしている所為もあるでしょう。)
そんな認識不足なセンセイを批判した番組も記事も見た記憶がありませんが、当時は「そんなもん」だったのですなあ。
 
まあ、政治家もマスコミもそんな程度からやっと今日の程度までに進歩しました。

脱線したので本筋に戻します。
 
救急車を呼んだ患者を救命できなかったのは、

  1. 受入先を探している間に亡くなったのは、ここまで救急病院と救急医を少なくした制度が悪い。
  2. やっと見つけた専門医がいる病院が遠方のため搬送中に亡くなったのは医療機関の適正配置をしていない行政が悪い。
  3. 搬送先の病院で亡くなったのは医者の腕が悪い。

からばかりでしょうか?
高齢者の救急患者が「たらい回し」で亡くなると、マスコミは上の何れかに原因を持って行きますがそれでヨシとしますか?
かかりつけの医者がいればもっと前に手を打てたかも知れないのを放置して容態が悪くなってから救急車を要請したので専門医がいる受入先がなかなか見つからなかった場合でも「たらい回し」の範疇に入るのですか?
分かりきったことですが、人間は老いるとやがて死ぬのですね。
老人になると病気に罹り易くなるので余計に死ぬ確率が高くなるのは当たり前のこと。
長生きしたければそれなりに予防措置が必要ですが、その予防措置をほったらかしにしておいて人が救急システムに面倒見させるのはムシが良すぎませんか?

途中からオサケを飲みながら書いたので何をいいたいのやら支離滅裂になってしまいました。
これを書きながらふと思ったのは、
宗教家がするべきことをしなければ、医療制度をいくらいじっても、医者がいくら増えても医療制度の運用はうまく行かないだろう。
自称無宗派の周爺が言うのもオカシナことですが・・・