リリーのこと。

ダイスケのと言うよりもジイサンのガールフレンドに小ぶりの黒ラプのリリーがいる。

リリーが好きなのはジイサン本人ではなくダイスケのサンポに持って行くカバンの中のオヤツなのだが、それでも若いオンナノコに好かれるのは悪い気がしない。
そのリリーの特徴は「状況判断が優れている」ことだろう。
「何が状況判断よ!」とリリーのオカアサンに叱られそうだが、傍目から見るとそのように思える。
リリーのウンチを拾っている時とか家の前の階段を登っている時などに、猫とか他所の犬を見かけると飛び出して行く。
ジイサンと同じ年頃のリリーのオカアサンはそのままリードを握っていると引きずり倒されるのでリードを手放す。
そこでしばし自由犬の喜びを味わえる。と言った次第と相成る。
リリー脱走の状況を聞いていると、ここと言う状況を読み取っているようなのだ。
脱索のリリー」とか「縄抜けリリー」とでも渾名を進呈しようかなあ。