サツマイモ


久しぶりにヤキイモを食べた。
終戦後の食糧不足時代にはネコの額どころかネズミの眉間みたいな地面を見付けては食料の足しにサツマイモやかぼちゃを植えていたものだ。
墨塗りの教科書を使っていた小学校で同級生の朝鮮人のN君はいつも昼の弁当の時間になると弁当箱のフタで隠すようにして食べていた。
なんで隠してたべるねん、と聞いたことろ、
オマエらの弁当はムギメシとかサツマイモやろ、オレだけ米のメシやから気い引けるねん。
サツマイモの弁当ももって来られずに、弁当の時間に校庭で遊んでいる子もいたからなあ。
当時の農林ナン号とか言う白っぽい大きいばかりで旨くもないサツマイモを半分主食のように食べていたのでサツマイモは好きじゃない。
こんなことで今日は随分久しぶりにヤキイモを食べた。