不思議の国のトムキンズ

東大の学術俯瞰講義小柴昌俊先生(ご存知ない?ノーベル物理学賞の学者ですがな)の話のなかでガモフに触れておられた。
ガモフと言えば相対性理論入門の読みもの「不思議の国のトムキンス」でも有名。
ところが、これを読んだことがなかったのでネットで探した。
商品紹介では「不思議の国のトムキンス」で本の表紙の写真では"Mr Tompkins in Wonderland"となっていたが大して気にもせずに買ったら、なんと中身は英文だった。
乏しいエイゴチカラで読み始めたが、これが結構面白い。
光速が遅いと言うか光速に近い速度で運動出来る世界で生活したら、こんなコトが起きるのだろうなあ。
ローレンツ収縮たらなんたら昔々のその昔に聴いた講義を思い出した。
この本はオモシロイ。
 
学術俯瞰講義の「物質の科学」の中で聴いた気に入った話。
1:キリスト教の神は世界を作るのに一週間かかったが、私のイーレムは1000秒で世界を作った。
 ガモフ
 
2:神が世界を作る前は何をしていたか?
そんな質問をする奴のために神は地獄を作った。
 
3:神が世界を作る前は何をしていたか?
神はなにもしなかった。
これが現代の物理に照らしても正しいらしい。