風呂で溺れかけた

さて復活じゃといいながら、もう一日飛んでしもうた。
散々こちとらを痛い目に会わせておいた挙句、最後に
「以前に化膿した所が治らずに再発を繰り返して広がっているので、最悪の場合、爪を取ってしまって入院してもらって手術せなあかんかもしれん。」
「その場合には、麻酔をしますのんやろ?」
「勿論、麻酔しますわ。」(苦笑)
で、毎日ガーゼ交換に通院して一週間目。今日は入浴出来るわい、と病院へ。
開けた穴からはいくらしぼっても膿は出なかったが、しかし、
「この爪、浮いてますな。浮いてる所を切って調べましょう。」
爪をかなり切り取ったところ、そこにははっきりと穴が。しかも押すと膿がぁ。。。
膿を絞り出されて、ピンセットでほじられて、ガーゼを突っ込まれて、
「当分、ガーゼ交換に通院してください。」
十日ばかり入浴していなかったので、病院から帰宅するなりすぐに浴槽に湯をはり、足首から先にサランラップを巻きつけ、その上からポリ袋をかぶせてテーピングし、さらに膝から下をポリ袋に入れてテーピング。
右足を浴槽の外へ出す格好で浴槽へはいった。久しぶりの風呂しかも朝風呂は確かに気持ちがええ。
オハラショウスケさんの湯舟は足を伸ばせたのやろか、庄屋さんやから湯舟は大きかったやろな、そやけど水を汲み入れる使用人はエラかったやろなぁ、などと思いながらウツラウツラ。
浴槽で居眠りして湯を飲んでも洒落にならんから、さて出ようかと浴槽の出っぱり、肘を掛けて体を起こすように付いているその出っぱりに肘を掛けて体を起こした途端に、両方の腕の筋肉がコブラガエリのように突っ張ってしまった。
左脚で浴槽の向こう側を突っ張って何とか持ちこたえたが、体を洗う気も失せてそのままでてしまった。
今日のことである。
医者が、「もう膿はないようですが、月曜にまた来て下さい。」
といったので、これなら風呂でちょっとくらい濡れてもよかろう、と前回並の装備で湯舟につかった。
湯舟から出るときは、出来るだけ不自然な力を手足に加えないようにそろりそろりと注意していたはずだが、前回より悪い!!
両手両足がつってしまった。当然、体はずるずると湯のなかへ。幸いなことに湯の量が少なくしていたので何とか鼻と口は空中にでていた。右足を湯舟の外へ出していなければ、こうはならなかったと思う。
これが普通の湯量だったら、湯舟で確実に溺れていたことだろう。